2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ぼくと姉は、母親の死体をセメントに埋めた。離れ離れにならないために。両親の死をきっかけに、思春期の少年が見出した楽園とその崩壊。死体遺棄、近親相姦をテーマに放つ、現代英国文壇の旗手の長篇第1作。 『アムステルダム』『愛の続き』『夢みるピータ…
その名は00シェルドンの巻 黒づくめの男たちにスカウトされ、秘密エージェントとなったシェルドン。しかし彼の任務はジェニーを監視することだった。 タイトルは007だけれども、恰好はどちらかと言えばメン・イン・ブラック。どうも地球は一度クラスターに制…
第3巻は室町から江戸初期へ、すなわち近世のとば口を扱っている巻。今回もいくつか、気になった言葉をメモ。 45.身分の低かったもの「辻が花小袖」 平安時代、身分の高い女性たちは、「小袖」という服の上に「大袖」というものを羽織っていた。袖の小さい「…
謎の伝染病!?の巻 地球に向かってきた隕石を叩き割り、いつものように地球を守ったジェニー。ところが砕けた隕石の埃が体中に付いてしまい、それに触ったブラッドたちの様子がどんどんおかしくなってきて……。 さあ来ましたよ、トゥーンお得意のキチガイネタ…
C・S・ルイスの宗教ファンタジイをディズニーが映画化したもの。原作は未読。もっとも大体のアウトラインだけは、知識として知っていた。 とにかく主役の子供らに魅力を感じられないのが辛い。特に長男と長女が……。末っ娘だけは、美少女とは言い難いながらも…
近頃のカートゥーン・ネットワーク、怒とうの新作攻勢は嬉しいんだけど、最近ちょっと物忘れが酷いので、ここにメモしとこう。 まず、 9月22日(土)が「KNDハチャメチャ大作戦:オペレーションZ.E.R.O.」。忘れるところだった! で、10月はちょっと良く雰囲気…
女優になりた〜い!の巻 演劇部に入ろうとオーディションを受けに行くジェニーだったが、ロボットにやらせる役は無い、とにべも無く断られてしまう。そこへエイリアンが円盤に乗ってやってきて……という話。 脳みそ剥き出し半魚人のような姿だけど善良な宇宙…
早川書房近刊案内 英国紳士、エデンへ行く 2,730円 マシュー・ニール(著) 刊行日: 2007/10/25 〈プラチナ・ファンタジイ〉〈ウィットブレッド賞受賞〉十九世紀半ば、エデンの園を求めて、タスマニア島へと船出した三人の英国紳士が、旅の果てに見たものと…
ぼく、結婚するんだ!の巻 モテ男の振りして実はちっともモテないブラッド。ところが、突然やってきた宇宙暴走族のタミーと無理やり結婚させられそうになる。助けようとするジェニーだったが、ブラッドはまんざらでも無い様子で……という話。 ブラッドが本当…
再放送で見ているので、ちょっと飛んで37話の感想です。 人形の復讐の巻 かつてウエイクマン博士が作った腹話術人形型ロボット、ドングリグリが帰ってきた。彼は自分の花嫁となるロボットを作るよう、博士に強要するが……と、今回は「フランケンシュタインの…
ひらがな日本美術史シリーズの二冊目、今度は中世編と言う事で、院政期から室町時代までを扱っている。 まずは日本や中国など東アジアの上流階級では、古来「肉体」というものを軽視していた、という話。絵巻ものに「ポルノ」は少なく、中国でも性のテクニッ…
今回の話は、両方とも良かったなあ。あんまりきついギャグは無かったけど、普通にホワホワと楽しめました。ジェニーも良い表情してる。 悪の軍団登場の巻 チュー助を初めとした(イマイチ生彩に欠く)悪役たちが大同団結してジェニーを罠にはめる、という話…
中学生時代に胸躍らせて読んだ、ブルーバックスの名著。古書店で見つけて、懐かしさのあまり思わず買ってしまった。 (執筆された)1979年現在の科学技術の延長線上で実現できる恒星間飛行システムを解説する、という内容の本。対になる『続・銀河旅行』では…
以前このシリーズについては、ちょっとだけ感想を書いた(http://d.hatena.ne.jp/zeroset/20070223/p1)。今までシリーズ全般にわたって飛び飛びにトピックをつまみ読みしてたけれども、今回、図書館から借りてきて、初めからきちんと読んでみた。 以下、特…
9月から始まった新エピソードの感想です。 怪盗ルビー・ロケットの巻 巷で大人気の音楽プレーヤー、ミュジークが欲しくてたまらないジェニーは、ついつい展示されていた新製品を盗んでしまう。追われたジェニーは、苦し紛れに身体を赤く塗り、ロケットに変形…
本当はゴーレム^100(ゴーレム100乗)だけど、TeX記法で書いてもなぜか変な表示になるので。 22世紀のある巨大都市で、突如理解不能で残虐な連続殺人事件が発生した。犯人は、8人の上品な蜜蜂レディたちが退屈まぎれに執り行った儀式で召喚した謎の悪魔ゴー…
大統領夫人インパクトありすぎ。百合展開に圧迫祭りにあの豹変振り! マイク・Oとホット・パンツが対峙する場面は、雑誌で読んでて鳥肌が立ったシーン。ルーシー絶体絶命の危機に思わぬ助っ人が!という展開は、良く考えたらブラックモア戦と同じパターンだ…
『神は沈黙せず』の山本弘による短編集。 集中のベストは、やはり表題作。いわゆるタイム・パラドックスものの一変種だけれども、このひねり方、発想は凄いと思う。ちょっとイーガンの「位相夢」を連想してしまった。 「メデューサの呪文」に出てくる言語文…