2007-01-01から1年間の記事一覧

雑記

2007年も、もうじき終わりますね。 今年は仕事が大変で、ブログをなかなか更新できませんでした。 来年もマイペースで更新する予定ですので、よろしくお願いします。 それでは皆さん、良いお年を!

『ダーウィンと原理主義』メリル・ウィン・デイヴィス

ポストモダン叢書というシリーズ名や、タイトルからもなんとなく中身が想像できるが、ようするに「科学者も、キリスト教を信じている敵と同じように原理主義者になりうるのではないか(p5)」ということを主張している本である。著者は人類学者であり、BBCの…

『剣のなかの竜』マイクル・ムアコック

新訳による再刊エレコーゼ・サーガの二巻目。 一応再読なんだが、例によって内容はすっかり忘れてしまっていた……。ただ20年前よりは、ずっと面白く読めたと思う。当時気になったあからさまなアレゴリー、符丁も、今読むと意外と鼻に付かないのは、自分も年を…

デクスターズ・ラボ 日本での初放送から10年

LOUさんの日記を読んで気付いたんですが。 http://loucartoon.gozaru.jp/diary/index.html#09 もう十年経つんですね。 最初にこのカートゥーンの事を知ったのは、マッシブ・アクション・フィギュアという雑誌に載っていた、メディコム・トイの広告でした。フ…

年間100冊読書終了

えー、去年8月から「はてな年間100冊読書クラブ」というものに参加しまして。 今年の8月までに百冊読もう、と目標を作ってはみたんですが……。 ダメでしたねえ〜。うーむ。 結局、百冊達成するのに、4ヶ月超過してしまいました。 もともと読むスピードは遅め…

ジェニーはティーン☆ロボット、長編エピソード放送決定!

http://strangetoons.pundarika.mods.jp/?eid=788918(okraさんとこ) ReadMe!Girls!の日記・雑記: クラスタープライムついに放送!(スカポン太さんとこ) 「ジェニー」全エピソード中、唯一日本未放映だった長編「Escape from Cluster Prime」が、いよいよ…

『時の眼』アーサー・C・クラーク、スティーヴン・バクスター

巨匠クラークに俊英バクスター、新旧イギリスSFを代表する作家二人による合作。表紙にはクラークの名前が大きく書かれているが、『過ぎ去りし日々の光』同様、実作業としてはたぶんバクスターのウエイトの方が大きいんだろうな。 タイム・オデッセイ二部作の…

久しぶりのエントリですが

なんとか生きてます。 仕事がアレで心に余裕が無くって、イヤですねえ。 そうそう、先々週、id:killertomatoさんが地元に来られたので、一緒に飲みに行きました。 カートゥーンとかアメコミとか、久しぶりにリアルで濃い話が出来て、とても楽しかったです。 …

最近DVDで観た映画『スパイダーマン3』

スーパーヴィランを三人も出して話がまとまるんかいな、と思って観てたら、なんとなく収まるところに収まってて、ある意味ほっとした。でもサンドマンとヴェノムは、どちらか一人にまとめても良かったような気がするなあ。サンドマンのエフェクトは想像以上…

『ディズニーとライバルたち―アメリカのカートゥン・メディア史』有馬哲夫

アメリカのカートゥーン映画の歴史を、ウォルト・ディズニーを中心に、フライシャー兄弟、ポール・テリー、ウォルター・ランツなど、もっぱらその製作者たちに焦点をあてて紹介した本。以前から興味を持っていたのだけれども、刊行当初から様々な人によって…

十一月の近刊予定から、気になる本

ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション 日本SF全集・総解説 2,100円 日下三蔵(著) 刊行日: 2007/11/25 架空の日本SF全集を編集する、というコンセプトで贈るファン待望の通史的ブックガイド。SF黎明期から一九八〇年代前半まで…

『スキャナー・ダークリー』

リチャード・リンクレイター監督による、ロトスコープ方式の長編アニメーション。DVDで視聴。 P・K・ディックの小説は数多く映画化されたが、ここまで原作に忠実な映画も初めてなのではないかと思う。およそ娯楽映画向けの話じゃないのに、よくこんな金のか…

『音を視る、時を聴く [哲学講義]』大森荘蔵、坂本龍一

その昔朝日出版社から出ていた本が、何故か突然、今年の4月に文庫化されたもの。 実は一度、高校生の頃の頃に読んでいて、ちんぷんかんぷんだった覚えがある。今なら大丈夫だろうと思って手を出したら、やっぱりちんぷんかんぷんだったのが情け無い。坂本龍…

ジェニーはティーン☆ロボット#40(最終話):CSニコロデオン

「ジェニー」もいよいよ最終回です。ああ……。 と、言っても、全然最終回らしくない話なんですけどね。 燃えろ侍魂!の巻 日本に怪獣キメラゴンが現れた。街で暴れる怪獣を退治しようと、一人の侍ロボットが颯爽と立ち向かう。ところが彼は、自分の事を侍だと…

『20世紀SF1 1940年代 星ねずみ』中村融、山岸真編

世紀の変わり目の頃に刊行された年代別アンソロジー、「20世紀SF」シリーズ。当時、買うだけ買って解説と後書きだけ読んだまま、『1990年代』以外はそのまま積んでしまったものだが、改めてきちんと読んでみることにした。 で、『1940年代』編だが、さすがに…

『ペンギン、日本人と出会う』川端裕人

『夏のロケット』の作家、川端裕人によるノンフィクション。明治時代のファースト・コンタクトから始まって、何故日本人はペンギンが好きなのか?という切り口から、日本のペンギン受容史を描いている。 西洋においてペンギンは、概して「ユーモラス」「威厳…

『心はプログラムできるか』有田隆也

ソフトバンクから去年暮れに創刊された「サイエンス・アイ新書」の一冊。この新書は初めて読むが、厚手の紙に多色刷りの図版を多く使用していて、一見軽めに見えるものの、実際に読んでみると、結構内容はしっかりしている。ただ文字数の少なさから、ブルー…

ジェニーはティーン☆ロボット#39:CSニコロデオン

宇宙暴走族の星の巻 宇宙暴走族に不意打ちをくらい、バイクに改造されてしまったジェニー(電人ザボーガー?)。身体を元に戻させるために、タックと一緒に彼女たちの母星へ向かうが……。 今回は#38に続いてスペースバイカーズのお話。その正体は、なんと学校…

『セメント・ガーデン』イアン・マキューアン

ぼくと姉は、母親の死体をセメントに埋めた。離れ離れにならないために。両親の死をきっかけに、思春期の少年が見出した楽園とその崩壊。死体遺棄、近親相姦をテーマに放つ、現代英国文壇の旗手の長篇第1作。 『アムステルダム』『愛の続き』『夢みるピータ…

ジェニーはティーン☆ロボット#36:CSニコロデオン

その名は00シェルドンの巻 黒づくめの男たちにスカウトされ、秘密エージェントとなったシェルドン。しかし彼の任務はジェニーを監視することだった。 タイトルは007だけれども、恰好はどちらかと言えばメン・イン・ブラック。どうも地球は一度クラスターに制…

『ひらがな日本美術史3』橋本治

第3巻は室町から江戸初期へ、すなわち近世のとば口を扱っている巻。今回もいくつか、気になった言葉をメモ。 45.身分の低かったもの「辻が花小袖」 平安時代、身分の高い女性たちは、「小袖」という服の上に「大袖」というものを羽織っていた。袖の小さい「…

ジェニーはティーン☆ロボット#35:CSニコロデオン

謎の伝染病!?の巻 地球に向かってきた隕石を叩き割り、いつものように地球を守ったジェニー。ところが砕けた隕石の埃が体中に付いてしまい、それに触ったブラッドたちの様子がどんどんおかしくなってきて……。 さあ来ましたよ、トゥーンお得意のキチガイネタ…

最近DVDで観た映画『ナルニア国物語』

C・S・ルイスの宗教ファンタジイをディズニーが映画化したもの。原作は未読。もっとも大体のアウトラインだけは、知識として知っていた。 とにかく主役の子供らに魅力を感じられないのが辛い。特に長男と長女が……。末っ娘だけは、美少女とは言い難いながらも…

9〜11月のカートゥーン・ネットワーク

近頃のカートゥーン・ネットワーク、怒とうの新作攻勢は嬉しいんだけど、最近ちょっと物忘れが酷いので、ここにメモしとこう。 まず、 9月22日(土)が「KNDハチャメチャ大作戦:オペレーションZ.E.R.O.」。忘れるところだった! で、10月はちょっと良く雰囲気…

ジェニーはティーン☆ロボット#34:CSニコロデオン

女優になりた〜い!の巻 演劇部に入ろうとオーディションを受けに行くジェニーだったが、ロボットにやらせる役は無い、とにべも無く断られてしまう。そこへエイリアンが円盤に乗ってやってきて……という話。 脳みそ剥き出し半魚人のような姿だけど善良な宇宙…

十月の近刊予定から、気になる本

早川書房近刊案内 英国紳士、エデンへ行く 2,730円 マシュー・ニール(著) 刊行日: 2007/10/25 〈プラチナ・ファンタジイ〉〈ウィットブレッド賞受賞〉十九世紀半ば、エデンの園を求めて、タスマニア島へと船出した三人の英国紳士が、旅の果てに見たものと…

ジェニーはティーン☆ロボット#38:CSニコロデオン

ぼく、結婚するんだ!の巻 モテ男の振りして実はちっともモテないブラッド。ところが、突然やってきた宇宙暴走族のタミーと無理やり結婚させられそうになる。助けようとするジェニーだったが、ブラッドはまんざらでも無い様子で……という話。 ブラッドが本当…

ジェニーはティーン☆ロボット#37:CSニコロデオン

再放送で見ているので、ちょっと飛んで37話の感想です。 人形の復讐の巻 かつてウエイクマン博士が作った腹話術人形型ロボット、ドングリグリが帰ってきた。彼は自分の花嫁となるロボットを作るよう、博士に強要するが……と、今回は「フランケンシュタインの…

『ひらがな日本美術史2」橋本治

ひらがな日本美術史シリーズの二冊目、今度は中世編と言う事で、院政期から室町時代までを扱っている。 まずは日本や中国など東アジアの上流階級では、古来「肉体」というものを軽視していた、という話。絵巻ものに「ポルノ」は少なく、中国でも性のテクニッ…

ジェニーはティーン☆ロボット#33:CSニコロデオン

今回の話は、両方とも良かったなあ。あんまりきついギャグは無かったけど、普通にホワホワと楽しめました。ジェニーも良い表情してる。 悪の軍団登場の巻 チュー助を初めとした(イマイチ生彩に欠く)悪役たちが大同団結してジェニーを罠にはめる、という話…