KNDハチャメチャ大作戦#50「モーリスを渡すな!」:CSカートゥーン・ネットワーク

zeroset2007-01-16

 かつてKNDにモーリスというメンバーがいた。今から三年前、作戦執行中に犠牲者が出たことに責任を感じた彼は、ティーンエイジャーたちの生物兵器「チキン症」の秘密を探ることを決意する。やがて時が経ち、現在。あと少しで秘密が解けるというその時になって13歳の誕生日を迎えたモーリスは、規則に従い全ての記憶を消されて脱退するのだったが……。
 充実の30分エピソード。いやあ、ナンバー5のファンにはたまらんでしょう、この話は! 自分の成長にナーバスになってみたり(「だって見た目はもうティーンエイジャーでしょ」と言う言葉にドッキリだ)、モーリスに密かな恋心を抱いてみたり……。モーリスにチアガールが近づくのを見て、自分でも意識しないまま嫉妬してるアビーが、なんとも言えません。
 三年前のメンバー達の姿を見られるのも面白い。まだ幼いアビーに、この頃はKNDのリーダーとして頑張ってたクリー。特にクリーがアビーに帽子を渡す場面は、ナンバー5のトレードマークの由来が判る、ちょっとした好シーン。他、よく見るとナンバー86(この頃は医療チームにいたようだ)とか、通信係の子とかいるのが面白い。現在のセクターVのメンバーはナンバー5以外まだ加入していないようだが、この後、クリー脱退してティーンエイジャーに → ナンバー5がリーダーに昇格 → ある事件をきっかけにリーダーを降りる(若返りの泉での話からすると、ナンバー1が禿げたことと関係あるかも)、と続く訳だ。ここらあたりの話も、是非見てみたいところ。
 それにしてもティーンエイジャーたちのバカっぷりときたら。これじゃKNDたちがティーンになりたがらないのも当然だわな。それに対し、13歳になったら記憶を消して強制脱退、という理不尽にさえ思えるKNDの規律が、永遠のピーターパンでいられないという、切実さを感じさせていた訳だが……ところが今回ラストで示された「秘密」で、それをまたもう一回ひっくり返して見せたのが上手い(いま考えると「ネクタイをやっつけろ!」も同じテーマの話しだ)。うーん、この番組からはますます目が離せないな。