KNDハチャメチャ大作戦#45「ベビーシッターに気をつけろ!/レインボーモンキーを取り戻せ!」:CSカートゥーン・ネットワーク

zeroset2007-01-13

 去年10月の新作放送分から、感想を書いてなかったエピソードを。
 ナンバー2の家にやってきたベビーシッターは、なんとクリーだった!という話がAパート「ベビーシッターに気をつけろ!」。トゥーン定番のベビーシッターねた。例によってクリーにちょっかいを出すナンバー2と、クリーの反応が面白い(ミラーボールをパンチでふっとばすシーンが好きだ)。最後にはキスシーンまであったりして……。
 ちなみに、ベッドの足が長く延びて歩き出す場面は、おそらくウィンザー・マッケイ『夢の国のリトル・ニモ』の有名シーンへのオマージュ。
Little Nemo 1905-1914 (Evergreen)
この話も当然、○オチで終わります。
 宇宙からの光線により、ナンバー3お気に入りのレインボーモンキーが連れ去られた。世界中のレインボーモンキーが同様の目にあっているらしい。謎の声、ラモン4を追って宇宙に飛び出すKNDメンバーたち。彼らが目にしたのは、無数のレインボーモンキーからなる輪が土星を取り囲む、とてつもない光景だった! Bパート「レインボーモンキーを取り戻せ!」は、ご存知スタートレック映画版第一作目のパロディ。ヴィジャー(V***ger)ならぬラモン4(Ra***** Mon*** 4****)という訳です。どうも当時のトレッキーには評判の悪かったらしい一作目、しかしヴィジャーだけは妙に印象に残っているらしく、今でもちょこちょこパロディを見かけるのが面白い。超テクノロジーの怪物と思いきや、実はその正体、人間自身の手によって宇宙の果てに送り出された存在だった、といういじらしさ*1。ラモン4がナンバー3の「愛」に浄化されるシーンは、なかなかに感動的だ。
 それにしてもKNDって、夜や宇宙のシーンが綺麗だな。あの色使いが、バック黒だとよく映える。

*1:この手の話が好きな人には、新潮文庫から出ていたアンソロジー『スターシップ』に収められている、「夜のオデッセイ」がお勧めです。