『ムーラン』:CSディズニー・チャンネル

　ディズニー・チャンネルのGW特番プラチナ・ウィークで試聴。ディズニー長編初の、中国を舞台としたスペクタクル。
　東洋風ということでキャラクター等を平面的なビジュアルで統一しているのが面白い。もっとも同じ「平面的」で「東洋的」とは言え、ゲンディ・タータコフスキーの個性に彩られた『サムライジャック』とは、やはりかなり雰囲気が違う。むしろ中国アニメ『ナーザが海を騒がす』を思い出したり。
　お話的にはそれなりに面白かったけど、思ったよりこじんまりとした感じで、ちょっと拍子抜けしたかな。雪原での戦闘が、結局この映画最大のスペクタクル・シーンだったとは思わなかった（あの後、大掛かりな合戦シーンがあるものとばかり……）。かといってロマンスとしては恋愛以前で終わっているし。まあ、上品にまとまってはいます。
　ちなみに監督のバリー・クックとトニー・バンクロフトは宮崎駿フリークだとのこと。そういえば、廃墟の人形は『ナウシカ』へのオマージュだったのかも知れない。