赤毛のアン 第47章「死という名の刈り入れ人」:CSアニマックス

 今回のアフレコ中、女性キャストは皆、泣きながら演技していたそうだ。自分も泣きながら観ているわけだが・・・アニメのキャラクターが死ぬシーンで、ここまで心を動かされるとはなぁ・・・。また、今回の話は、実際に近親者や愛する人を失った者が見ると、いちいち腑に落ちる、というか胸に迫るものがあるんだよね。こういうリアルさを持ったアニメは、他に無いんじゃないかな。

  • マリラの手伝いに励むアン。マシュウの寝巻きをつまんで「わッ!!・・・・・・ふふふ、マシュウったら」・・・なんなんだ、この反応(´・ω・`)なんか気になるな。
  • そして、突然倒れるマシュウ。駆けつけたリンド夫人は死を宣告する。「アンはそのじっと動かない顔の上に、偉大なる者の徴を見た」あまりにもあっけなさすぎる死が、ひどくリアルだ。マシュウにすがって泣くマリラの姿は、普段気丈なだけに痛ましすぎる。
  • 近親者が死んだ直後から、葬式の準備で色々働かなきゃならないのが大変だ。俺の父親の時もそうだったが・・・。この辺りは、洋の東西と100年以上の年月を経てもなお、同じなんだなぁ・・・。
  • マシュウの母親が植えた花を、棺に供えるアン。マシュウはこの花畑を愛していた、という短い文句で、グリーンゲイブルズの歴史に思いが馳せられる。マシュウとマリラはここで、どんな子供時代を過ごしたのだろう・・・。
  • アンの部屋を訪ねるダイアナ。「ねぇ、アン・・・今夜は私もここに泊まりましょうか」「一緒に寝たほうが、いいんじゃない?」こんな状況で不謹慎すぎるが、それでも言うぞ。百合(;´Д`)ハァハァ ついでに喪服(*゜∀゜)=3ハァハァ。それにしても「アンの言う事が良く分からなかった」というのは、いかにもダイアナらしい。そしてその後、アンを一人にしておく気遣いも、また彼女らしい。ここでの「優しいダイアナ」と言うナレーションが、ちょっとスタッフのダイアナへの愛を感じさせる。実際、アニメ後半におけるダイアナは、原作とは別の存在感を発揮しつづけたのだ。
  • マシュウの死の実感が湧かず、苦しむアン。実際、そうなんだよな・・・どうしても実感が湧かないんだよ・・・初めは・・・・・・。
  • そんなアンだったが、突然、フラッシュバックのようにマシュウの姿を見る。昨日の、優しいマシュウの言葉とともに。「1ダースの男の子よりアンの方がいい。アンはわしの娘じゃ」・・・そして、マシュウが去っていく・・・ここの辺りの演出は、本当に鳥肌が立つほど凄いと思う。堰を切ったように泣き崩れるアンが、また痛々しいんだよな・・・。歳を取った今でも、というか今でこそ、涙無しでは見られないシーンだ。
  • マリラがアンに、今までお前に厳しすぎたかも知れないが、愛していた、と打ち明けるシーンは、言わずもがな、という気がしないでもない。ただまぁ、本人も言ってるように、こんな機会だからこそ、改めて言っておきたかったのだろう。気持ちは分かる。