赤毛のアン 第34章「ダイアナとクイーン組の仲間」:CSアニマックス

  • 珍しく怒ってるダイアナ。でも、アンが昨日の話(食べたリンゴを毒入りと思い込んで大騒ぎした件)をした途端、興味津々に聞き返し、最後には「死にかけた人にはかなわないわ」と、にっこり。本当に良い子だよ、ダイアナ・・・(つд`;)
  • しかしアンがクイーン学園の話をすると共に、ダイアナの顔も曇る。アンはダイアナと一緒にクイーンへ行けると思い込んで舞い上がっていたが、ダイアナがクイーンへ行けないと知るや、どうして、と彼女に問い質す。ここの辺り、アン・ダイアナ双方ともの心情に思い入れる事が出来るので、こちらも辛い気持ちになるな・・・。
  • はっきりしないダイアナへの不満をマリラに訴えるアン。しかしマリラはアンに言う。あんたはダイアナの気持ちを考えた事が有るのかい?と。友情が過ぎて独り善がりな一方通行になることは、良くある事だろう(自分にも思い当たるところはある)。それを一言でたしなめるマリラもイイし、それを聞いてすぐに自分の独善に気付くアンも良い。大げさかもしれないが、マリラ・カスバート、そしてアン・シャーリーという人間の魅力は、この一言の会話に凝縮されてるとさえ思うのだ。
  • アンはダイアナに詫び、もう一度友情の誓いを行う。初めて会った時と異なり、花の枯れた冬の庭園で、華やかなトリップシーンも無いのが感慨深い・・・。しかしその後「きらめきの湖」湖畔を行く二人は、まるで夫婦だな(;´Д`)ハァハァ。
  • クイーン組に入らないダイアナは、教室に残るアンに手紙を渡す。自分はアンのように勉強が好きで無い、という言葉がもの悲しい。完璧な「心の友」として登場したダイアナだが、だんだん凡庸さが目立ってきて、この一言で止めを刺された感じ。しかし、原作ではひたすら影が薄くなるだけのダイアナだが、アニメではこの後も、独特の存在感を出すようになるのが面白い。都会でその才能を花開かせていくアンの、対比役としての存在感ではあるが・・・この辺り、製作者の一種の冷徹さを感じさせる。が、このクールな視線あってこその「アン」なのだ。