赤毛のアン 第32章「生涯の一大事」:CSアニマックス

 地味だがほのぼのと良い話であり、またアンの成長を印象付けられる回。

  • 博覧会に誘うダイアナに対し、マリラは許してくれないだろう、と言うアン。以前のアンだったら根拠も無く行けるものと思い込んでたろうな。しかしマリラは街へ行く事を許し、それどころか新しい服まで用意してあると言う。この服、かすかに袖が膨らんでいるのがイイ!この服にせよ「あんたも大きくなったんだし」とのマリラの言葉、ショーロットタウンでのジョセフィンおばさんの「綺麗になった」との言葉でも、時間の流れを感じさせる。
  • 客用寝室に驚くアン。くるくる回ってソファに倒れこみ、慌てて起き上がってダイアナと笑う仕草が可愛い。
  • 子供時代、あれほど憧れていた客用寝室で寝ながらアンは考える。小さい頃欲しかったものでも、大きくなって手に入ると、それほどのもので無い事が分かってしまう。それが「大きくなる」ということの一番困った点だ、と・・・同様の台詞は後の回でも繰り返され、印象深い。
  • 競馬を見てすっかり興奮してしまったダイアナ(;´Д`)ハァハァ。対してアンはすっかり分別がついてしまっている。
  • アイスクリームを食べながら、ダイアナは自分はきっと都会で生活するだろうと言う。対して、翌日アンは自分が都会生活に向いてないと言う。しかし、その後の二人の人生は、まるで正反対になる訳で・・・。
  • グリーンゲイブルズに帰ったアンは言う「一番良かったのは、家に帰ってくる事だったわ」。名場面だが、誰にも思い当たる感情でもある事が心憎い。