『ターザン』

 スカポン太さんとこの日記で最近、ターザンのジェーンのことが話題になってる様だ。もう、むっちゃ嬉しい。はじめはweb拍手でコメントしようと思ったけど、書きたいことが多すぎるので、こちらにエントリする。
 ジェーンはとても好きなキャラ。「ディズニー映画で最も萌えるヒロイン」とは良く言われるところだけど、そこの辺りは公開当時から一部では話題になっていて、自分もニフティのフォーラムかなんかで聞いたのかな。その時はふーん、という感じだったのだが、その後SPA!に載ってたスチルを観て、もう、一目惚れしちゃったね。ジェーンの口にターザンが手を当てているシーンと、ジェーンが髪をかきあげているシーンで、ちょうどスカポン太さんがエロいといってるシーンなんだが(笑)。 あと、映画評に書いてあった「ジェーンの声がターザンより野太くて面白い」と言うところにも惹かれた、何故か(*´∀`*)
 好きなのはやっぱりジェーンとターザンの邂逅シーン。今見てもドキドキするくらい官能的で、素晴らしい。この時のジェーンの顔がまた、いいんだよなあ。船に乗り込むターザンに「ずっといっしょ」と言われたときの顔なんかも好きだが、なんかこう、キャラクターから、言葉に出来ない情動の高まりを感じるんだよね。こういうのは初期宮崎駿作品なんかでも感じるところで、例えば『カリ城』で横たわるクラリスを見下ろすカリオストロとか、未来少年コナン「脱出」でのコナンとラナとか、いずれも単純な感情として還元できない「湧き上がってくる何か」を、観ているこちらにまで共有させてくれる。そう言うと「性欲か?」と思われるかもしれないが、もちろんそれも含めて、恐怖や怒り、不安、開放感……そういったものが渾然一体となった「何か」なんだ。(単純な感情だったら演技をパターン化できるんだけど)こういう「何か」を表現するには、やはりそれなりの技術が必要となるわけで、90年代以降のディズニー映画は、よくジブリ映画の影響を受けてると言われるけれど、実際その最良の成果の一つが、ターザンでのこれらのシーンだと思う。マジで。
 そうそう、もう一人のヒロイン、タークも忘れちゃいけない。異性同士の友情ってすごく惹かれるんだよなあ(まあ、タークの場合性別だけでなく種族も違うわけだが)。ジェーンに夢中のターザンを見て、タークが嫉妬するわけだが、これも男女間でよくあるようなドロドロしたものじゃなく、さっぱりとしてて気持ちいい。もっとも、実を言うと映画館で見てたときはターク=男だと思ってたんだけど……いや、一人称「あたし」ってのも江戸弁かなんかだと思ってたんですよ。その後パンフで女の子だと知って、余計好きになった。フィギュア付きストラップなんかも注文したりして。
 ところで、スカポン太さんのサイトを見ると、意外や、テレビシリーズも好評のようですね。テレビ版を基にしたと思しき『ターザン&ジェーン』の方はDVD発売初日に買って、あまりのつまらなさに怒り狂って即日売却したものだが……。でも、シリーズで通してみるとまた違うのかもしれない。また今度見てみようかな。
 ちなみに、フロリダのディズニー・ワールドに行った時は当然ターザンのアトラクションを観てきた訳だが、これがまた全然面白くなかった。ジェーン役の女優さんの筋肉質な腕を見て「ああ、やっぱりこれくらいないとツタでスイングなんて出来ないよな」とか、余計なことばかり気になったりして。同じAnimal Kingdom内なら、ライオンキングのショーの方が遥かに素晴らしかった。これは一見の価値ありだと思いますよ。

ターザン スペシャル・エディション [DVD]

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ターザン&ジェーン [DVD]

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