十一月の近刊予定から、気になる本
ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション
日本SF全集・総解説 2,100円
日下三蔵(著)
刊行日: 2007/11/25
架空の日本SF全集を編集する、というコンセプトで贈るファン待望の通史的ブックガイド。SF黎明期から一九八〇年代前半までを3期に分け、計44作家の作家論・作品紹介を網羅した充実の一冊!
S-Fマガジンに連載していたものが単行本に。ブックガイドとしてはユニークな形だけど、こういうのって、好きな人なら結構妄想するものだよね。いろいろな人に"編者"になってもらって理想の全集を考えてもらう、というのも面白いかも。
剣の騎士 1,155円
マイクル・ムアコック(著)
刊行日: 2007/11/10
〈〈永遠の戦士 コルム1〉〉〈紅衣の公子〉コルムの冒険を描く「剣の騎士」「剣の女王」「剣の王」の3長篇を収録
ムアコック再刊シリーズ。今まで短めの長編は二冊で一冊にまとめていたけど、コルムはトリロジー×2だからどうするのかな、と思ってたら三冊一まとめで刊行。この点に関しては創元のホークムーンも倣って欲しかった。
アイ・アム・レジェンド 840円
リチャード・マシスン(著)
ISBN: 978415 刊行日: 2007/11/10
ジャンル: SF
〈ウィル・スミス主演映画化〉突然蔓延した伝染病により全人類が吸血鬼と化した絶望の世界。(『地球最後の男』改題)
マシスンの古典的名作が復刊。これは楽しみ!ロメロに始まる「現代型」ゾンビの祖となった作品です。
あと、今月発売の本だけど、スティーブン・J・グールドの『神と科学は共存できるか?』は是非読んでみたい。
ライバルであったドーキンスが、宗教を百害あって一利無しと切り捨てているのに対し、グールドの方は(自身は無神論者ながら)宗教に容認的な考えを示していたらしい。果たしてそれは寛容なのか、それとも日和見なのか。
個人的に、他の点ではドーキンスの方を支持したいけれども、この問題に関してはグールドの考えの方が好きだ。ちょっとドーキンスは厳しすぎるというか……。
- 作者: スティーヴン・ジェイ・グールド,新妻昭夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/10/18
- メディア: 単行本
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