『ニッポン問題―M2:2』宮台真司、宮崎哲弥

 月刊誌「サイゾー」に掲載された対談連載を単行本にまとめたもの(の文庫化)。この本にまとめられているのが2002年から2003年にかけての連載分で、当時の時事問題(時期的に911に関する論議が多い)について、“リベラリスト”の宮台真司と“コミュニタリアン”の宮崎哲弥が熱く語っている。
 連載から時間が経ったためか、連載時や最初の単行本ほどのインパクトは無い。この二人の議論の方法論自体に慣れてしまったこともあるのかもなあ。
 何にせよ、刺激的で考えさせられる本であることには違いないだろう(と、思考停止フレーズで無難にまとめてみる)。
はてな年間100冊読書クラブ 16/100)

ニッポン問題―M2:2 (朝日文庫)

ニッポン問題―M2:2 (朝日文庫)