早川・創元7月の新刊

 早川創元ともムアコックの復刊が順調に進んでおります。早川のエルリック・サーガ三巻目は『暁の女王マイシェラ』(旧同題書+『薔薇の復讐』)。創元は今月復刊予定『ルーンの杖秘録』の表紙を公開。
東京創元社|ルーンの杖秘録(マイケル・ムアコック)
やや、こちらも新しいイラスト担当は佐伯経多&新間大悟か。
あと、早川ではジョー・R・ランズデールの『ダークライン』が文庫落ち(SFじゃ無くてミステリです)。単行本版を読んだことがあるが、『ボトムズ』同様、少年を主人公としたランズデール版「スタンド・バイ・ミー」的サスペンス。ラストが切ないです。それにしても、ハードカバー版では先に刊行された『アイスマン』より早く文庫化するんだな。『アイスマン』はオチにがっかりした覚えがあるんだが、やはりちょっと評価が低いのだろうか。
 創元では笠井潔の『探偵小説と記号的人物(キャラ/キャラクター)』がちょっぴり気になる。タイトルからすると、伊藤剛の評論を受けたものなのだろうか。でも、まだ『テヅカ・イズ・デッド』も読んでないんだよなあ。近所の図書館が、アスベスト撤去のために半年も休館してるのが、貧乏人には辛い。