Jim Woodringのブログ

 もう旧聞に属することかも知れないけど、コミック・アーティストのジム・ウードリングがこの4月からブログを始めた。
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The Woodring Monitor
 イラストだけじゃなく、文章もなかなか味があるね(英語力が無いからそう感じるだけなのかもしれないけど)。
 ウードリングのコミックを言葉で表すと……キュートなような、グロテスクなような……ポップなような、泥臭いような……意味があるようで、無いような……夢の中のように多元的であやふやで、それなのにどこかで見たような何かが、心の奥にいつまでも引っかかってくる、そんな世界。不快感も、いっそ心地いい。フライシャー兄弟のアニメのグロテスクなところを抽出したような感じ。物凄く変なことがおこっているのに、あっけらかんとしてるところもビンテージ・カートゥーンっぽいかも。色とりどりの奇怪なクリーチャーたちは、どこか海生生物のようで、生命感にあふれているところが楽しい。
 彼の代表作"Frank"は、ハードカバーの一冊本としてまとめられている。個人的には津野裕子「鱗粉薬」高野文子「棒がいっぽん」と並ぶ、オールタイム・ベストなコミックス。

The Frank Book

The Frank Book