『夏の魔術』ふくやまけいこ(原作 田中芳樹)

夏の魔術 (講談社文庫)
 本屋をぶらぶらしていたら、見慣れぬ少年漫画誌を見かけた。講談社の「少年シリウス」という雑誌で、見たところ「ガンガン」とかああいう路線を狙ってる感じ。
 あまり興味も無かったけど、中をパラパラめくってみたらふくやまけいこの名前を見つけてびっくり。
 http://www.sirius.kodansha.co.jp/12.html
  おお、この人が「少年**」とかつく雑誌に連載するのは初めてじゃ無いだろか。「なかよし」でも正直浮いてたっぽいけど、この手の雑誌の読者層に受け入れられるのかなあ。もっとも、そもそもふくやまけいこの漫画の似合う雑誌ってなんだ、と言われると困ってしまうが。「コミックビーム」なんかだったら須藤真澄とか連載してたし、雑多とした雰囲気だから案外合うのかも知れない。
 原作の方は昔読んだことがあるけれど、正直、田中芳樹の小説って肌に合わないんだな。主人公が作者の考えの代弁者となっていて、絶対的に「正しい」位置にあるお話って、漫画でも小説でも、どうも受け入れがたいものがある。