ぴっかぴかコミックス『バケルくん3』藤子・F・不二雄

 ぴかコミバケルくんも三巻目。このシリーズの前例(ポコニャンパーマン)に従うと三巻で終わりということになるが、さて、再来月はなにが来るのかな。
 いつも収録作品の詳細をポストしておられる「藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記」(id:koikesan:20050602#p2)によると、今回のてんコミ未収録作品は「カワルが二人に…!?」と「怪人五十面相」。てんコミ2巻やFFランド版は読んだことが無かったので、コピー人形の出てくる話を読めたのは感慨深いなあ。
 一番面白かったのは「バケタ屋開店」での会議シーン(一種の一人ぼけツッコミか)かな。「さらわれたのはだれ?」なんかは以前のネタの使いまわしっぽいけど、こういうバケル一家がドタバタする話はむやみに楽しくて好きだ。「底なしさいふのなぞ」は昔「あーやっぱりなんかタネがあるんだこの財布。大体漫画の中とは言え、こんな都合のイイ話無いもんなあ」とか思いながら読んでたら、まったくなんのリスクも無くこれからもお金使い放題、という落ちでびっくりした覚えがある。低学年向け作品だし、ドラみたいな保護者がいないという事情もあるんだろうけど、カワル羨ましすぎ。