ディズニー・クラシック短編集「ドナルドは夢の中」:CSディズニー・チャンネル

 ディズニーの短編って、フライシャーとかワーナーに比べるとギャグは相当微温的。なのでいまいち食指が動かなかった。でも、こうして改めてきちんと見てみると、動きの魅力という点では一歩も二歩も先んじてるなあ、やっぱり。まあ、動きが良くても話が面白くなければ、少なくとも自分にとって価値は無いのだが、好みのキャラクターが出ていれば話は別。キャラクターの魅力を動きが引き立ててくれるから。この話の場合はデイジー・ダックがそれに当たる。
 夢遊病のドナルドが、フラフラとデイジーの家を訪ねる。夜中の寝室への突然の侵入者に驚くデイジーだったが、相手がドナルドと気付くと「しょうがないわね」と、夜中のデートに付き合うことに。くすくす笑いながら人事不省なドナルドの世話を焼きつつも、しっかりダイヤの指輪はいただいたりしちゃって。ああーっ、もうね、こういう女の人、好きだなあ。
 一番好きな場面は、たわいないシーンなんだけど、回転ドアの上を歩くドナルドを見て、デイジーが足をひょいと出してドアを止める場面。なんだかいいね。最後、汽笛の真似をしながらドナルドを寝かしつけるシーンも微笑ましい。