ぼくドラえもん19号

 今号は藤子・F・不二雄特集と言うことで、いつもよりはちょっと読み応えがあったのが嬉しい。すがやみつるの文で、SF大会で藤子先生が「本当はもっとSF短編を描きたいのに、描かせてもらえない」ともらしていたとの証言は興味深い。特に他の漫画家が皆、「先生は子供マンガを描き続けたのが偉い」という様なことを書いている中にあっては。あと、夫人の「主人は頼る人では無かった」という言葉が印象的。
 未収録作品集、今回はどれも面白い。特に「うつしぼくろ」。オチのジャイアンの姿が笑えるし、「わあ、ぼくみたいにならないで」「どなたが鼻くそなんかおつけになったのかしら」とか、いかにも藤子Fらしい台詞がいい味出しすぎ。