最近DVDで見た映画:マリー・アントワネット、ガタカ

マリー・アントワネット

 登場人物に感情移入させたいのかさせたくないのか、リアルなのかファンタジーなのか、最後まで焦点が定まってなくて、見終わったときに、なんかモヤモヤした気持ちになってしまった。どうせなら最初から史実なんて無視しちゃって、ひたすら主人公が遊びまくるだけの話しにすればいいのに。
 本物を使って撮影したというベルサイユ宮殿のゴージャスさ、色とりどりのスイーツは素晴らしかったです、はい。

マリー・アントワネット (通常版) [DVD]

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ガタカ

 とにかく、寒々とした未来世界の美術が素晴らしい! そんなに予算は掛かってないように見えるんだけど、きちんと統一されたイメージになっていて、美しい。
 役者もジュード・ロウユマ・サーマンと、ひんやりとした色気のある人が揃ってて、いいですなあ。下半身不随の人の役のジュード・ロウが、主人公の危機を救うために必死になって螺旋階段を上るところとか、普段無機質系なこの役者ならではの味が出ていて印象的。登り切ったあと、椅子に座って涼しい顔を装ってたりするんだよね。緊迫するシーンなのに、思わず微笑ましい気持ちになってしまった。
 総じて、事前に想像していたよりも、ずっとストレートなお話しだった。設定とか、細かいところにアラも無いわけではなかったけど、主張がはっきりと判り易く、素直なつくりには好感が持てた。欲を言えば、主人公(イーサン・ホーク)とジェロームジュード・ロウ)の関係を、もっとじっくりと描いて欲しかったけど。

ガタカ [DVD]

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