最近DVDで見た映画:スポンジ・ボブとゾンゲリア

スポンジ・ボブ劇場版

 DVD化されたら見よう見ようと思いつつ、なんとなく手をつけないままでいた劇場版。
 ちょっと間延びした感はあったけど、総じてやっぱり面白かった。特に、オープニングから実写の海賊が出てきたり、陸に上がってデビッド・ハッセルホフ登場に至るまでの「実物」ギャグとか、「来た来た!」って感じで嬉しかったなあ。これが無くちゃね。
 とにかく最後、スポンジボブ・オン・ステージで強引に話に片がついてしまうシーンが最高! かつてのパワパフ劇場版も、やっぱり歌い踊るシーンは絶対必要だったよなあ、今にして思うと……。
 それはそうと、やっぱりキャスト変更は違和感あった。スポンジボブはすぐに慣れたけど(今NHKでやってるバージョンと同じ声優さんだし、そもそも基本的に似た声質だし)、パトリックとプランクトンが……。オリジナルの男声に合わせたんだろうけど、こちらはずっとニコロデオン版の声で慣れてたもんで。なんと言うか、あの声じゃなきゃ生み出せない、独特の脱力感とか、愛嬌とかが無くなったようで、ちょっと寂しかったかな。

スポンジ・ボブ スクエアパンツ ザ・ムービー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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ゾンゲリア

 こちらもゾンビ映画の傑作として一度は見ておかなければ、と思いつつも放置していた映画。なにしろ、先端恐怖症なもので……。
 内容的には、いわゆるロメロ風のゾンビでは無く、古典的なブードゥー教のゾンビを扱っているところが珍しい。サスペリアサンゲリアゾンゲリア、と本歌取りを繰り返した安っぽい邦題とは裏腹に、脚本はしっかりしていて、例えば犠牲者が虐殺されるシーンで犯人たちがニヤニヤ笑いながら写真を撮ってたりするんだけど、いかにもB級映画的なサイコ演出だなあ、なんて思ってると最後、その行為にちゃんとした意味があることがわかって唸らされたりする。
 このように、基本的には雰囲気とストーリーで見せる正統派のミステリ・ホラー……ではあるんだけど、合間合間のゴア・シーンは、数こそ少ないながらも結構どぎつくて(有名な眼球串刺しシーンとか、鼻から強酸を流し込むとか……)、そのあたりの「収まりの悪さ」が印象的。粒子の粗いソフトフォーカスの映像と相まって、いかにも70年代っぽい。
 個人的に好きなのは、最後、黒幕が自論を演説する場面(自論といっても要するに「ゾンビは死なない♪病気もなんにも無い♪」という話なんだけど)。何台もの映写機で壁いっぱいに映し出された殺人シーンを背景に、正装した老マッド・サイエンティストがとうとうと語りかけてて、これがまた、絵面として妙に格好良いんだよなあ。
 あと、看護婦役のリサ・ブロントがね、やっぱりいいですなあ。顔つきは可愛いのに、体温低そうな感じでゾクゾクする。まあ、にっこり笑いながら、目に注射針を突きたてたりするんですけどね。

ゾンゲリア [DVD]

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