『300』フランク・ミラー

 「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダー監督によって映画化された、フランク・ミラーの歴史ものコミック。

紀元前480年、ギリシア―。
100万の兵を率いるペルシア軍の大侵攻に対し、たった300人のスパルタ兵で防戦。
壮絶な最後を遂げた伝説の男たちがいた!!

 始め予想していたよりも、ずっとシンプルな話(ページ数もそんなに多くない)。「300人対100万人」という粗筋を読んだときには、もっと、胸焼けするくらい、くどい話を想像していたのだけれども。
 しかしやっぱりフランク・ミラーはイイですな!絵本のような大判の体裁は、元々全ページ見開きという構成だったらしいのだけど、全然間延びしてないところが素晴らしい。
 古代人の物語らしく、ベタベタした感傷は一切無し。それでいて独特の情感に満ちているところが、この作者らしくて好きだ。「シン・シティ」シリーズはそのあたりのバランスがちょっと微妙だったのだけど・・・・・・。

300(スリーハンドレッド) (Shopro world comics)

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