五月の近刊予定、気になる本

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/issue_schedules/book/list.html

神は妄想である 2,520円
リチャード・ドーキンス(著) 刊行日: 2007/05/25
〈ハヤカワ・ポピュラー・サイエンス〉なぜ神への信仰だけが尊重されなければならないか。アメリカでは無神論者がなぜ虐げられるのか。科学的な見地から明晰な筋道で神は不要だと論証する、著者積年の持論を思うまま展開した説得の書

 あのドーキンスによる、反宗教論の決定版。内容の是非はともかく、気になる本。

擬態 カムフラージュ 2,100円
ジョー・ホールドマン(著) 刊行日: 2007/05/15
〈海外SFノヴェルズ〉〈ネビュラ賞ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞〉二〇一九年、太平洋の海溝で謎の人工物が発見されたが……不死の異星生命体〈変わり子〉と人類との出会いをスリリングに描く話題作!

 ホールドマンの新刊は『終わりなき平和』以来ですかね。

黒曜石のなかの不死鳥 966円
マイクル・ムアコック(著) 刊行日: 2007/05/10
〈〈永遠の戦士エレコーゼ1〉〉伝説の英雄エレコーゼの驚くべき冒険を描く『永遠の戦士』と、表題作の2長篇を収録。

 表題作が『永遠の戦士』(旧名『永遠のチャンピオン』)で無いのは、『剣のなかの竜』と統一感を持たせるためなんだろうな。話のインパクトとしては『永遠の戦士』の方がはるかに強いんだけど・・・・・・。デビルマンより2年早い、人類ダメ物語。
http://www.tsogen.co.jp/np/kinkan.do

夜愁(やしゅう)〈上〉 発売予定日 2007年5月
サラ・ウォーターズ中村有希
予  価 : 税込924円(本体価格880円)
第二次世界大戦前後のロンドンで、懸命に生きる女たち。彼女たちは何を思い、何を求めたのか。巧妙な構成とめくるめく筆致でウォーターズが描く、夜と戦争の物語。

  『茨の城』のサラ・ウォーターズの新刊。あらすじからして、また百合な話なんだろうか。楽しみ。

エデンの黒い牙 発売予定日 2007年5月
ジャック・ウィリアムスン野村芳夫 訳 
予  価 : 税込1,113円(本体価格1,060円)
遺跡から出土した謎の遺物が引き起こす惨劇。人狼伝説を追う新聞記者は赤毛の美女に魅入られ魔界に踏み込む。幻想文学史上もっとも危険な傑作がついにその封印を解かれる!

 「もっとも危険な傑作」なんて言われると気になりますな。ところでこの作者って、『航時軍団』の人?

最後から二番目の真実 発売予定日 2007年5月
フィリップ・K・ディック / 佐藤龍雄 訳
予  価 : 税込1,008円(本体価格960円)
終わることなく続く核戦争。放射能にまみれた地上を避けて、人々は巨大な地下住居に潜み、戦闘機械の製造に追われていた……だが、それはすべてまやかしだった。新訳決定版。

 創元文庫に、ディック久々の登場。ここのところずっと2・3年に一冊のペースで再刊が続いてるような。息長いですね。