長谷川潔展に行って来た
近くの美術館のコレクション展で、長谷川潔が特集されていたので見に行ってきました。昔、同じ美術館でこの人の「狐と葡萄」と言う絵を見かけてから結構気に入ってて、複製画を買って部屋に飾ってます。本日はギャラリー・トークということで、学芸員さんの解説付きで見られて、ちょっと得した気分。
長谷川の名を高らしめたメゾチントという画法は銅版画の一種なんですが、銅版全体に細かい傷を無数に付けて黒色を表現、任意の場所を磨くと、そこが白くなって浮かび上がるというもの。まるでベルベットのような、独特の深みのある黒味はこうして生まれたものなんですね。写実的なのに非現実感があり、どこか彼岸を思わせる絵です。
学芸員さんも長谷川潔の作品には思い入れを持っているらしく、楽しいギャラリー・トークでした。
- 作者: 京都国立近代美術館
- 出版社/メーカー: 光村推古書院
- 発売日: 2003/02/01
- メディア: 単行本
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