チョーク・ゾーン#28:CSニコロデオン

zeroset2006-04-26

 第4シーズン2話目だけど、今回から絵柄がちょっぴりリニューアル。#27は第三シーズンの「残り」だったんだろうか。現実世界側のキャラクターが、淡い色の輪郭線で描かれるようになった他、ペニーの服装も半袖タートルネックからノースリーブになっている。表情なども微妙に違うような?絵としては綺麗ですっきりした印象だけど、個人的には前の方が良かったかな。
 最初のエピソード"Do The Twitch"はペニーにダンス大会に誘われたのに、踊れないルディ、チョークゾーンのダンスマシーンを使って大活躍……という話。何時にも増して積極的なペニーがイイですね。二人でアラバスタという曲を踊るシーン(ルディはダンスマシーンで超絶テクニックを披露)が、ノリノリでとっても楽しい。ちなみにタイトルカードもこのシーンをモチーフにしてて、カエル顔のペニーがファニーで面白い。
 二番目のエピソードは"Day of the Living Mall"。なんとなくロメロの"Day of the (living)dead"(「死霊のえじき」)を思わせるタイトル。同じくロメロの名作中の名作ホラー"Dawn of the dead"(「ゾンビ」)はショッピング・モールを舞台にしてた訳だけれども、このエピソードではゾンビならぬ人食いモールが登場する。ブルナード氏が進めるショッピング・モール開発の説明会で、開発に反対するマンガー氏が描いた落書きがチョーク・ゾーンで実体化して……と言う話。巨大ロボットが出てきたりして、チョーク・ゾーン内の話は楽しいけれども、現実世界でのオチは、いかがなものかと言う感じ。社会的なメッセージを盛り込むにしても、悪い意味で子供騙しなのでは興ざめだ。
 ショート・ショートは"Bulky Blocky"。乱暴なブッチと対抗して、ブロッキーがロッキーばりに体を鍛える話。チョーク・ゾーン内だけで話が完結するショート・ショートはあまり好きじゃないんだけど、これは面白かった。なにより筋肉ムキムキのブロッキーというインパクトが凄い。
 ミュージック・クリップは"Piece O' Cake"。これまたなかなか楽しいクリップ。ルディ達三人がケーキの下敷きになったかと思ったら……空中に三人の首が浮かんで歌いつづける最後のシークエンス、古典的カートゥーンのように、様式的でもありシュールでもある、不思議な雰囲気が楽しい。