無口なウサギ・パイロット版「だんまりバニー」:CSニコロデオン

zeroset2006-02-05

 現在カートゥーン・ネットワークにてシリーズが放送されている「無口なウサギ」ですが、そのパイロット版はニコロデオン「カブラーム!」内のアニメとして放送されました。名前は同じUntalkative Bunnyですが、邦題はシリーズ化されたものと違い「だんまりバニー」というものでした。カブラーム!は現在でもループ放送されてはいますが、「ウサギ」だけを目的としているとなかなか当たらないもの。せっかくなので、ここでちょっと詳しく紹介したいと思います。


 これがタイトルバック。チャカポコチャカポコと言う感じの効果音が流れています。

 さて、ソファに座ってリラックスしているうさぎくん。そこへ電話が掛かってきます。

「どーもー!こんにちはリナです。貴方の街の新聞社からお掛けしています。お忙しい所突然ですみません。家事のちょっとした合間に聞いてください。新聞を定期購読した事はありますか?」

「この機会に是非いかがでしょう。もし今回契約していただくとなんと四週続けて日曜版をまったくの無料で購読していただけます。どうですか?四週続けて日曜版を無料で手に入れるチャーンス!もしかして、キャッチセールスのたぐいじゃないかと疑っておられます?ご安心ください、まったくそのようなものではございません」

「ニュースならテレビでみれば済むって思いますよねえ」

「でも日曜版はニュースだけではありません。ビジネスの情報、様々なスポーツの結果、世界の出来事の解説、週末のテレビ番組の紹介にオールカラーのマンガもあります。本当に盛りだくさん!」

「また、今回契約していただいた方にはお近くの販売店でお得なキャッシュバックが受けられるお得なクーポンもあります」

「それでは!契約先のご住所とお名前をどーぞっ!」
 ガチャンと電話を切るうさぎ。

 あー面白かった、と言う顔のうさぎくん。ところが……

 ……また電話のベルが鳴って、お終い。

 どうだったでしょうか。パイロット版のうさぎ、本編より痩せた感じで色も薄く、左右の耳の色違いがはっきり分かります。また、本編ではしなかったような表情も見受けられます。やっぱりレギュラー版の方が可愛いですねえ。もちろん、うさぎは一言も喋らないし、オチの無いまったりとした雰囲気も同じ。ただ、本編よりも「うさぎが何を考えてるのか良く分からない」という点にポイントを置いたお話になってるように感じます。
 なお、「レンとスティンピー」同様、古い映画のような音楽が使われているのも、パイロット版のポイント。ジャジーラウンジ系の音楽だった本編とはまた違った雰囲気で、これはこれで面白いです。