スティール・ボール・ラン#10「大草原の小さな墓標2」:月刊ウルトラジャンプ

 堂々巡りを繰り返して、先に進むことが出来なくなったジャイロ一行。彼らはホット・パンツと共に、謎の男を倒そうとするが……
 ヒゲ男の名前はリンゴォ・ロードアゲイン、スタンド名はマンダムと判明。マンダム?もしかして顎ヒゲだからマンダムなのか?……ま、ネーミングはともかく「6秒時間を戻す」という能力は、今まではボスキャラ定番だった時間系能力。やっつけても即死させない限りチャラにされるというのは怖い。ただ、「手で秒針を戻す」というアナログなアクションが必要なところが、攻略のポイントかも知れないな。
 ところで今回リンゴォの人型スタンドが姿を見せたけど、SBRに限っては人型スタンドは無いほうが良いんじゃないかという気がしてきた。あの時計がスタンド本体ということで、十分。昔みたいにスタンド同士でドツキあうことも無いし、世界観的にもその方が合ってるように思う。
 さてさて、今回もジャイロの精神面の弱さが指摘されたわけだけど……ジャイロには「漆黒の意思」が無いらしい。振り返ってみるに、ジョニィは自らの半身不随の克服、という内面からの切実な欲求がある訳だけれども、ジャイロにはそこまでのものは無い。もちろん本気で無実の子供を助けたい、とは思っているはずなんだけど、それでも「他人のために戦ってるんだから、ここまでやれば十分」というような思いが、無意識のうちにとはいえあったのかも知れないな。考えてみれば、父親にすら面と向かっては逆らってない訳だしね。
 という事で、次回はジャイロの成長のドラマが見られることを期待したい。もちろん、ホット・パンツもアレで終わりじゃあ無いよね?
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