ティーン・タイタンズ#45「トローク」:CSカートゥーン・ネットワーク

 機械生命体と戦いつづけるスーパーヒーロー、バルイオールが地球にやってきた。タイタンズも彼に協力する事に。ところがスターファイアに対して、彼は異様に冷たい態度を取りつづけるのだった。
 今回は、差別をテーマにした重い内容。男気とリーダーシップ、正義感に溢れていて、たちまちにしてタイタンズのメンバー達の心を掴むバルイオール。単純に「悪い奴」では無いところがリアル。差別云々は抜きにしても、皆から「いい人」と言われてるような人が、特定の虫の好かない相手に対しては残酷な態度を取るというのも、良くあることではある。どんなに実績を積んでも、命を救いさえしても、バルイオールの偏見は消えない。最後の最後まで反省しないというのが重いが、安直なハッピーエンドよりはずっと心に残るものがあると思う。
 どうでもいいけど、最初バルイオールが地球に降り立ったときに、無邪気に写真を撮っていたスターが可愛かったなあ。今回は彼女に辛い内容だっただけに、ちょっと印象に残った。あと、バルイオールの能力はちょっとだけスーパーマンを思い起こさせるんだけど、これは意識したのかなあ。ありふれた能力と言えば、そうなんだけど。