ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち#12、#13:CSカートゥーン・ネットワーク

#12「友情のめばえ」
 ウォーターシップ・ダウン探索に出たキャンピオンは、鷹に襲われ大怪我を追う。動けなくなった彼を助けたのはヘイズルだった。キャンピオンを温室に運び、怪我が癒えるのを待つことにするが、そこには恐ろしい生き物が住んでいたのだった。
 ファイバーの予知した「恐ろしい生き物」とはアナコンダの様な大蛇。温室の主のペットなのか、それともウサギ退治用にわざわざ放してあるのか。ともあれ、共闘をきっかけに、敵同士に友情が芽生える……という定番のお話ですね。ちょっと面白かったのは温室に住むオウムたち。「オーイエス!」とか二匹で陽気な掛け合いをしながら、ヘイズルたちに死の宣告をするという、印象に残るキャラクターだった。最後、温室から脱出したウサギたちを見つつ、外の世界なんて退屈、と嘯くさまも面白い。
#13「裏切り者」
 キャンピオンを仲間に引き入れるべく、彼を説得するヘイズルたち。しかしその光景を見ていたバーベインの密告により、キャンピオンはウーンドウォート将軍に詰問される。彼は裏切った振りをして敵の住処を探る作戦だ、と答える。ところが一方でヘイズルたちに対しては、スパイはただの方便で、自分は本心から仲間になるつもりだ、と言うのだった。丁度その頃、ピプキンがエフラファに捕まり、人質となってしまう。
 これが1クール目の最後の話で、ストーリーも急展開。キャンピオンがエフラファを裏切った……かと思ったらそれはウォーターシップ・ダウンをスパイするための芝居だった……かと思ったらそれは将軍を騙すためのウソだった……と、二転三転する情勢。結局視聴者にもキャンピオンの本心が分からない、というのがイイですね。もっともキャンピオン本人も、自分が本当に望むことを掴みかねているのかもしれない。