ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち#1「希望の丘」:CSカートゥーン・ネットワーク

 今日から始まった新番組、の、はずなのだが……あれ、これ途中?と思うくらい大胆に序盤が省略されていた。ナレーションだけでそれまでの経緯を説明してみせるという荒業……ってか、いきなり旅の途中って、いくら何でもはしょりすぎだろ!

 予知能力を持つウサギ、ファイバーはある日、住処であるサンドルフォードの消滅を予知夢に見る。兄のヘイズルはそれを知り、新しい土地への移住を長老に提案するが、保守的で閉鎖的なサンドルフォードのウサギ社会は、その忠告を聞くよしも無かった。かくしてヘイズル兄弟と数名の賛同者たちは住みなれた共同体から脱走、「約束の土地」を目指して旅を始めたのだった……。

 とまあ、そもそもこういう話があって、今日の話に繋がってるわけなんですね。今回のエピソードの最後ではもう「約束の土地」ウォーターシップ・ダウンが見えてきたりして、えらく展開が早い。ただ、それでも原作のシビアな雰囲気は(制約が多そうな中でも)ある程度表現されてるように思う。
 アニメーション事体はあまり金の掛かってない感じだが、オーケストラの音楽が重厚・壮大なのが、いい感じに補ってるように思う。リーダーのヘイズル、年長で副官的存在のピグウィグ、冷静なブラックベリー(何故か雌になってる)と短い時間できちんとキャラクターも表現されてるのもいいところ。とりあえず次回以降も楽しみに観ていこう。