チョーク・ゾーン#15:CSニコロデオン

zeroset2005-09-18

 今回からオープニング・テーマのアニメが新しいものに。リズミカルに次々と冒険の1シーンが切り替わるテンポの良さが楽しい。それでいて、ペニーが黒板に手をついて"Rudy's got the chalk!"と叫ぶ、個人的にお気に入りのシーンはちゃんと残ってるのが嬉しいところ。
 さて、今回最初の話は"Draw and Let Draw"。路上お絵かき大会で描かれた絵を、いちいち書き換えるルディ。危険な目に会っている絵、チョークゾーンに害を及ぼしそうな絵を、あらかじめ修正して回っているのだ。ところが、それがかえって大変な事に……という話。チョークゾーンでは割と調子良くやってきて、英雄扱いもされているルディだけに、この失敗には珍しく落ち込んだ様子。がっくり首を落として、おぼつかない様子でため息を付く場面、めったに無い表情だけに可愛いね。救世主コンプレックスに苛まされるルディの話……というとちょっと大げさかな。次のエピソードと併せ、チョークゾーンには独特の秩序があることを感じさせるエピソードだ。
 ところで今回の話、冒頭のシーンは夕方という事もあって珍しくルディ達に影が付けられており、なかなか新鮮な絵面だった。今回のエピソードはどちらでもペニーがチョークゾーンでの冒険に参加せず、出番少な目。でも冒頭のシーンでの扮装が可愛かった(キャプチャ画面)ので、個人的には満足だ。帽子を目深に被ってる場面とか、特にイイね! なお、途中に出てくるセシル・Bという監督は、実在の映画監督セシル・B・デミルから。聖書に題材をとった超大作映画で有名な、ハリウッドの大立者だ。
 "The Towering Wilter"は、ウィルター先生がテストの範囲を間違って伝えたためにクラスの全員がFを取ってしまい、その間違いを証明するためにチョークゾーンで過去の黒板の文字を探すルディの話。特に思い入れも無く書かれた文字は、チョークゾーンではゴミ扱いになっている、とうことが分かるお話。いちいち住民たちが集めて処分しているというのが面白い。ゴミからウィルター先生の字ばかり集めて塔を作っているプッシュというキャラは、ゴミから塔を作った実在の人物がモデルなんだろうな、たぶん。
 この話では「火山の実験」が登場するけど、これ、パワーパフガールズ「バック・トゥ・1959」に出てきたものと同じだよね……この実験、もしかして向こうでは結構ポピュラーな授業なのかな?
 "Snapsheebah"はスナップ主演のショート。ラップリンセスの舞台に紛れ込んでしまうスナップのお話。ミュージック・クリップは"Flashlight"。