ユリイカ 12月号「特集 宮崎駿とスタジオジブリ」

ユリイカ2004年12月号 特集=宮崎駿とスタジオジブリ
新作毎に恒例の、ユリイカによる宮崎駿特集。「千と千尋」の時は全体的に読み応えがあったし、「もののけ姫」の時には記事自体はあまり面白く無かったものの、山口泉による宮崎インタビューが別の意味で面白かったりした。あの宮崎駿をして「このインタビューは結局なんだったんでしょうね(笑)」と言わしめたという…。あんな話の噛み合わないインタビュー、他に見たこと無いよ*1
対して、今回は全体的にイマイチ。「ポストジブリの胎動」は全然宮崎と関係ない話に終始してるし「宮崎駿論解析攻略必勝ガイド」がちょっと面白かったくらいかな。全体的に、もう宮崎については語りつくされてしまって今更書くこと無いよ、てな雰囲気だった。

*1:山口によれば、共同体によって培われた民間伝承や昔話と違い、結局のところ個人の想像の産物であるところの現代ファンタジーは、言わば「想像力のファシズム」なんだとか。そりゃあ、宮崎と話が合う訳無いわな。