『X-Statix:Back from the Dead』Peter Milligan,Mike Allred

X-Statix: Back from the Dead (X-Men)
X-Statixの単行本も3巻目(X-Force:New Beginningsから数えると5巻目。次のvs Avengersが最終巻になるのかな?)。近年はアメコミも、ちょっと待てばトレード・ペーパーバック形式でまとまる事が多いから、地方在住の人間には本当にありがたい。とは言え、英語読解は得意じゃないので、ゆっくり、ゆっくり、読んでいる途中です。
名声と金を追求するセレブなヒーローチームには、セレブ中のセレブである、「あの人」こそふさわしい……てな訳で、蘇ったダイアナ元皇太子妃がメンバーに入るストーリーを作ろうとしたのは良いものの、リアルでイギリス王室から抗議を受けてポシャってしまった、という(日本でもちょっぴり話題になった)エピソード。いかにもこのタイトルらしいスキャンダラスな話題ではあったけど、ちと出来すぎ、という感もあったり。結局新キャラは名前も地位も変更してしまったものの、ダイアナの面影はしっかり残してるのが、偉いというか何というか……。このコミックらしく、きっちりヒドイ目にあったりあわせたりしています。
他のメンバーも、例によってまた無残な死にっぷりを見せたりして、相変わらずなお話。もっともU-Go-Girlの死以来、誰が死んでももう驚かないけど。
Mike Allredのアートも相変わらずポップで格好良い。もっとも、初めてX-Forceの表紙を見たときは「なんだこの懐古趣味な絵は」と否定的な感の方が強かったが。中身を見て思わぬグロい内容にびっくりし、そのまま買ってじっくり読んでるうちにトリコになったのだった。日本風マンガ絵が進出してる傍らで、こういう人がアングラコミック誌から出てきてメジャータイトルを任されてたというのが、アメコミの面白いところだと思う(もっとも、マンガ絵とMike Allredの絵、傾向としては結構合い通じるところがあるとは思うんだけど)。
Madman Vol. 1: The Oddity Odyssey Atomics: Spaced Out and Grounded
この人のコミックは他にもいくつか持ってるけど、どれも読んでて楽しかったな。MadmanのTPB"The Oddity Odyssey"とかThe Atomicsのリーフとか。人に偉そうに薦められるほど原書のアメコミを読んでるわけでは無いけれど、Mike AllredとJim Woodring、この二人の絵は結構人に見せたくなるものがある。もっとも、実際に周りの知人に見せても、反応してくれる人があまりいないのが残念だが。