ぴっかぴかコミックス「ドラえもん2」「ポコニャン2」

ISBN:4091480020 ISBN:4091480527
 幼年向け作品を集めた、ぴっかぴかコミックスの2巻目。ドラえもんの方には、また単行本未収録作品が収録されてるのがお徳。
 ドラえもんでちょっと面白かったのが「クルリン自動車」。例によってスネ夫が意地悪して、ドラが道具を出して、スネ夫悔しがる、ってな話なんだが、最後が「ああ、いいなあ」とつぶやくスネ夫の主観構図で終わるのが、不思議な感じ。
 ポコニャン、「ぼくたちだけの家」とか「けっさく映画をつくる」とか、そこらにあるモノを使って、なにか作り上げる話が、すごく楽しい。「タタミの田んぼ」「創生日記」「マイ・ロボット」「キテレツ大百科」・・・藤子先生って、こういうDIYの楽しさを描くのが上手いんだよね。ドラえもんでも怖い話として有名な「人間製造機」も前半、のび太が「赤ちゃんの材料」を集めるシーンがすごく楽しそう。材料が鉛筆とか石鹸、釘、マッチってのが、もう、如何にも「出来そう」感を強めてるし、途中の「鉱石標本をぶっかいて・・・」なんて言ってるのび太の嬉々とした表情とか、いいなぁ。この楽しげな雰囲気あってこそ、後半の怖さが生きるというもの。だって俺だって、そんなキットがあれば作っちゃうもの。絶対。