赤毛のアン 第8章「アン日曜学校へ行く」:CSアニマックス
毎回濃い内容で、30分があっという間だ。
- マリラに新しい服をもらったアン。しかしマリラに気に入ったかと聞かれ「私、気に入ったつもりになるわ」…そりゃマリラも怒るわ。
- 「ふくらんだ袖」にこだわるアンにマリラは「ふくらんだ袖なんておっかしな流行じゃないか」と言う。しかしアンは納得しない。「あたし一人ちゃーんとした格好するより、皆と同じおっかしな格好した方がいいわ…」子供の時って、こういうの、切実なんだよなぁ、ホント。大人の立場で見ると本当に馬鹿馬鹿しい事なんだけど、子供特有の狭い世界観からしたら、まさに一大事。この辺のやり取り、子供の時の記憶と現在の大人の視点とが、オーバーラップして面白い。
- ところでマリラの与えた服、簡素ではあるが上品で、個人的には好みだ。少なくともアンが想像していたパフスリーヴの服よりは似合ってると思うがなぁ。 「黒は女を引き立たせる」by魔女の宅急便
- しかし、満足しないアンは帽子を花でごてごてと飾りつける。走り出すアンの自信満面な表情が痛すぎるよ…。
- 前回のレイチェル夫人の件もあって、教会で思い切り孤立してしまうアン。疎外感がひしひしと伝わる様で、辛い(つд`;)。原作ではもっとあっさりした描写だが、この疎外感があるからこそ、次回、ダイアナとの出会いがより感動的なものになるんだよね。しかしこういう、共同体の嫌な面を描くの上手いな >高畑勲。
- 教会では、良く見るとティリーとエム・ホワイト、そしてジョーシー・パイ(?)がいるのが分かる。ティリーの存在は第10章のダイアナの台詞の伏線にもなっている。
- マリラに怒られたアンは、またもや泣き叫びながら家を飛び出す。本当に困った子ではあるが…しかし…かえって保護意識をかき立てさせられるところもあるな、ホント。マリラも同じ気持ちなのだろう。森に走り去ったアンを見つめる顔、硬い表情だが、様々な感情が見て取れるのが印象的。
- 最後のシーンは台詞が無い。また、マリラやマシュウにアンが抱きつくシーンも遠景で、表情も分からない。しかし、こういう風に適度に抑制された演出の方が(想像の働く余地もあって)感情移入に効果的なのかも知れない。