「源氏物語」:CSチャンネルNECO

 「銀河鉄道の夜」に引き続き、監督・杉井ギザブロー、音楽・細野晴臣、製作・朝日新聞という組み合わせで作られたアニメ。
 途中で2回ほど寝てしまった。「銀河鉄道の夜」の方は自分の好きなアニメの10位以内には入ってくるくらい気に入ってるんだが…。明確な筋があるわけでも無いし、平安朝が舞台なんで「銀河鉄道の夜」みたいに幻想的情景が出てくるわけでもない。一応光源氏がみる夢のシーンはあるのだが、これも「漠然とした不安」をそのまま形にしたようなはっきりしないイメージがひたすら続いて(最後に「2001年宇宙の旅」のスターゲートっぽいシーンもあるにはあるが、むしろ唐突な印象が残る)、かえって睡魔を誘う。
 音楽について。「幽玄の世界」+「細野晴臣」という事でなんとなく想像はしてたのだが、やっぱりアンビエントだった。このジャンル自体には、好きな曲もあるんだが、細野アンビエント路線はどうもね。「銀河鉄道の夜」の方は細野のソロ作品中最も好きなアルバムなんだけど(ちなみに「オムニ・サイトシーイング」「はらいそ」がそれに続く)。
 ただ、艶を感じさせながらも品の良いキャラクターデザインは素晴らしかった。80年代の作品だけど、キャラクターに関しては全然古く感じさせないのは凄いと思う(唯一、光源氏の頭のボリュームは80年代的か)。風間杜夫の声も違和感無いし。
 後、文部省推薦映画だけど、ちゃんと濡れ場があるのはエライ。光源氏と寝てる時に父親がやってきて、あわてて衣を羽織る女。そ知らぬ顔で父親と話すも、裾を踏んでしまい、はらりと太ももまで見えてしまうシーン…個人的に一番エロいと思った。もちろん紫の君も(さすがに直接的なシーンは無いが)光源氏との同衾シーンがありますよ!(;´Д`)ハァハァ
 この手の映画は、再見するとがらりと印象が変わることがある。色々書いたけど、これはあくまでファースト・インプレッションってことで。