ミッフィー展
asahi.com:朝日新聞社 - 「ゴーゴーミッフィー展」
島根県立美術館で開かれているミッフィー展に行ってきました(開催は本日まで)。どちらかと言えば「ミッフィー」より「うさこちゃん」の方に馴染みがある世代なんだけれども、今はもう一般的にも「ミッフィー」なんでしょうな。
なかではミッフィーが現在の姿に纏まるまでの変遷を示した展示が面白かった。最初のバージョンは、現在のものほど図形的では無い、フリーハンド風のデザインで、これはこれで味があって良い。現在のバージョンより安定感がないためか、どこか儚くも見えて可愛らしい。
ディック・ブルーナが装丁を手掛けたミステリ小説などのペーパーバックも何種類か展示してあった。これも時代を下るにつれシンプルでグラフィック的になっていくのが良く分かる。モノクロ写真のコラージュにシンプルなイラストをあしらったもの、幾何学模様にタイポグラフィだけのものなど、初期のものは、いかにも60年代風モダンデザインという感じで、素晴らしい。展覧会の図録と一緒にブルーナの装丁仕事をまとめた洋書も売っていたんだけど、欲しかったなあ。
ところでミッフィーの第一作『ちいさなうさこちゃん』をこの展覧会で始めて読んだんだけど、ストーリーがキリスト降誕の様子をなぞっているのには、少しびっくりした。天使による受胎告知とか、そのまんまで面白い。
- 作者: ディックブルーナ,Dick Bruna,石井桃子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1964/06/01
- メディア: 単行本
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