ザ・バットマン#1:CSカートゥーン・ネットワーク

 ジェフ・マツダによる新生バットマン一作目。ジョーカーとの初対決編。今回のシリーズは、ヒーロー稼業を始めてまだ3年目のバットマンが主人公。シリアルを食べるブルース・ウェインはちょっとインパクトあったな。若い!あと、アルフレッドは今までのシリーズで一番頼りがいありそうな雰囲気だ。いざとなれば荒っぽい仕事もやりますよ、って感じ。
 ビジュアルは、ブルース・ティム版をレトロ・モダンとすれば、こちらはまんまレトロ、というところかなあ。真っ赤だったり緑色だったりする毒々しい空の色なんかと合わせて考えると、昔のコミック・ブックの雰囲気を再現する方向のイメージなんだろうか。個人的にこのキッチュさは好きだ。
 話的には導入部という以上でも以下でも無く……正直少し物足りないところもあるんだが、シリーズに勢いが付くのを待つことにしましょうか。ただ、バットマンの前にジョーカーが現れるシーンのショッキング演出とか、ところどころ稚拙に思えるところがあるのが気になるなあ。