『スターウォーズ クローン大戦』:CSカートゥーン・ネットワーク

 7月末にシリーズ一挙放送していたもの。やっと鑑賞する事が出来ました。今までも個別のエピソードは断続的に観ていたんだけど、vol.1、vol.2とシリーズをまとめて観ると、話の流れが良く分かって面白い。
 さて、思わぬ萌えキャラ(笑)シャアク・ティも良かったんだけど(怪訝な顔をしたり微笑んだり、ちょっとした表情の変化が可愛い。終盤、パルパティーンの元へ全力疾走で駆けて行くシーンも好きだ)、やっぱり見所は戦闘シーン。圧倒的な威圧感の質量兵器、ピストン・メカ。槍で戦車を突き刺し破壊するドロイドたち。超近代都市で行われる市街戦、その中を馬に乗って疾走するヨーダ。無数の戦艦の間を、縫う様に飛ぶスターファイター。光の刃で海底から戦艦を破壊する、巨大ビーム砲。グリーパス将軍の四次元殺法。クローン・トルーパーのきびきびした動き。そして……なんといってもジェダイたちの超人描写が格好良すぎる!徒手空拳で大軍勢を蹴散らし、ライトセーバー一本で巨大メカをガンガン破壊!これぞ正しき荒唐無稽。適度に省略した描写でダイナミックさを出しつつも、ポイントポイントではちゃんと絵を動かしているのがまた憎い。また、『サムライジャック』ほど実験的な演出をしているわけじゃ無く、本家SWシリーズの雰囲気に合わせたオーソドックスな画面作りに徹しているんだけど、そこがかえって映画的なスケール感を感じさせている様に思う。
 もっとも、ひたすらアクションシーンが続く構成なので、2時間まとめて見るとさすがに疲れる。各エピソードを個別に観る分には、密度が高くていいんだけど。出来れば一本にまとめるに当たって、もっと「緩」の部分も付け足してくれれば嬉しかったんだけど……とは贅沢な要求ですかね。
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