『スター・ウォーズ エピソード3シスの復讐』

 昨日やっと観れました。ド田舎の映画館なので自分達以外は3人しか客がいなくて、とっても静かだったな。
 まず最初に悪い点から挙げると、構成面で何とかならないかと思うことが多かったかなあ。特にアナキンが暗黒面に堕ちてからは「定められたエピソードを消化してる」感が強くなるのがどうにも良くない。あと、戦闘シーンも派手ではあるけれど、相変わらずあまり緊張感無いし。ついでに、『クローン大戦』を観た後だと、ジェダイもグリーパス将軍も随分弱くなったように感じる……んだけど、これは、まあ、アニメの方の責かな。
 良い点としては、やっぱり絢爛豪華な映像が挙げられる。特に冒頭の宇宙戦シーンは、CG全盛でどんな映像でも出来て当たり前、な現代では久しぶりに、インパクトを感じさせられた映像だった。眼前いっぱいに広がる宇宙船の艦隊。それら全てが「ただの絵」じゃなくて、ちゃんと動いて戦闘してるんだもんなあ。そして眼下に広がる惑星と、その表面に網の目の様に広がる都市の光。スケール感が凄すぎる。
 基本的にこの話がどういう結末を迎えるかは、今までのエピソードを観てれば誰にでもわかる事で、そういう意味でストーリーに意外性は無い。基本的なトーンも暗い。でも面白く無かったかといえばそんなことも無くて、十分楽しめたんだな。そもそも娯楽映画ってのはお約束の世界であったものだし、悲劇だって、それこそギリシャ時代からずっと、立派にエンタティンメントとして確立してたんだし。バッグス・バニーの言葉を引用すれば「だってこれオペラだし(悲劇で当たり前でしょ?)」というところか。たまにはセンチメンタルになるのもいいもんだ。