『CASA』Morelenbaum2/Sakamoto

 アントニオ・カルロス・ジョビンに私淑していたという坂本龍一の、ボサノヴァ・アルバム。このアルバムをリリースした頃の教授はM2+Sとしての活動ばかりで、個人的にはかなり不満感が強かった。最近、このジャンルを聴き始めたので、久しぶりにこのアルバムを聞きなおしてみたらまた違った感想を得られるんじゃないかな、と思ってCDラックから引っ張り出してみた。
 ああああ、やっぱりダメだ……。自分もあまりに商業主義的な音楽は嫌いだけど、グルーヴ感をほとんど感じさせないと言うのも、ちょっと……。「物憂げ」なのを超えて、むしろ寂しい曲調が多くて。やっぱり自分の趣味では無かったようだ。
 そう言えば、この間聴いたジョビンの『テラ・ブラジリス』も、後半ちょっと環境音楽っぽい雰囲気があった。こういうのもボサノヴァの伝統なのかな。

Casa

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