無口なウサギ#14:CSカートゥーン・ネットワーク

zeroset2005-04-08

  • レタス・マジック/帽子の中には…/うっかりマジシャン/だれでもマジシャン/ふわふわウサギ

 今回はマジシャンと知り合ったウサギの話。
 最初の話で、マジシャンの帽子から白ウサギが出てくるのを見たウサギくん、次の話では自ら帽子の中に入ってみるのだが……!?。帽子の中にマジック用のウサギやハトの待合室があるっていう発想が面白い。良くこんなこと考えつくなぁ。
 で、そのマジシャンに催眠術にかけられたり手品のタネを教えてもらったり……最後の話では空中浮遊の術をかけられる。白けた感じのリスの子たちと、対照的にすごく楽しそうなウサギの様子が興味深い。マジシャンはどこかに行ってしまうが、ウサギは浮いたまま。本当に空中浮遊してしまっているのだ。ふわふわ浮いて思うように動く事も出来ないが、でもあんまり困った様子も無く、部屋中に扇風機を仕掛けて楽々移動、なんてことしてる悠々っぷりが嬉しい。
 そしてまた現れたマジシャンはウサギに言う。「この子供たちと違って、君は本当にマジックを信じているんですね。でも、もう十分に浮く事を楽しんだでしょう。君ほどマジックを強く信じて、これほど長く宙に浮いていられる人も、500人に一人しかいませんよ。君のような人がいるから、私は楽しく仕事をする事が出来るんです。ありがとう」
 テリー・ギリアムの『バロン』や筒井康隆朝のガスパール』を思い出す。そう、これぞフィクションの効用。