『SFが読みたい!2005年』SFマガジン編集部・編

SFが読みたい! 2005年
 毎年恒例SF版「このミス」。海外編第一位は大本命『万物理論』(グレッグ・イーガン)。まあ、順当なところでしょう。むしろ二位『奇術師』(クリストファー・プリースト)の方が意外だった。もちろん傑作だと思うし楽しく読めたんだけど、『SFが読みたい!』で二位というのにどこか違和感があるのは何故だろう。『このミス』で10位だったのには違和感無いんだけど。
 いつもこの本が出ると、面白そうな本で買い逃しが無いかチェックしてるんだけど、今年は『ソラリス』(レム)、『願い星、叶い星』(ベスター)あたりかな(『エンベディング』は前から買う予定だったし)。う〜む、どちらも昔の小説ですな。訳者座談会での、2004年は近年まれに見る海外SF当たり年、でも本格宇宙SFが一つもベストに入ってないし、顔ぶれも全然フレッシュじゃないし……という発言もやむをえないのかなぁ。あと、日本のSFも食わず嫌いせずに読んでみなくちゃな、と思った。とりあえず飛浩隆は読んでおこうかね。大学(のSF研)の先輩に当たる人だし。