『千と千尋の神隠し』

DVDも買って、もう何度も見てる映画だが、やっぱり見てしまう。映画前半の千尋の演技が異常に細かく、仕草や、更にいえば動きそのものへのフェティッシュな欲望さえ感じ取れるほど。特に好きなのは、ブタになった両親に驚いて逃げ出すシーンと、釜爺のいるボイラー室におっかなびっくり入っていくシーン。あの、ふにゃふにゃした感じがたまらんね。
作者のオブセッションに満ちている映画が好きだ。自分の中で『千尋』は、『デューン』や『エクソシスト2』『バロン』『乱』なんかと同じカテゴリーに属する映画なんである(分裂気質めいたストーリーで、失敗作とされがちなところも共通してる)。