母をたずねて三千里「おかあさんの手紙」:CSファミリー劇場

zeroset2004-09-25

 前回の話で、ベッピーノもコンチエッタも病に倒れ、意を決したフィオリーナは一人、人形劇で稼ごうとするが・・・。
 と、いうわけで今回は実質的なフィオリーナ主役回。なんか生活感溢れてると言うか、声だけなら、下手するとコンチエッタよりも年上に聞こえたりするフィオリーナなんだが、そこはやはりまだ子供、そう簡単にお金は稼げません。町の悪ガキにリンゴの芯を投げつけられ、人形を振り上げて反撃しようとしてるのが、なんかいいぞ(;´Д`)ハァハァ。
 結局、いつものネガティブ思考が出てしまい「ダメなの・・・ダメなんだ、私なんか・・・」と落ち込むフィオリーナ。なんとか励まそうとするマルコだが、フィオリーナは道に座り込んでしまう。この時の赤い壁が、ものすごく印象的。この壁は実際にジェノバの街で見つけたものだそうだが、ロケの成果を演出に上手く生かす事にかけては、名劇の高畑三部作はホント、神がかり的だと思う。
 で、マルコのアドバイスに従って糸操り人形を披露するフィオリーナだが、まだ戸惑い顔のまま。やがて人々が集まり、彼女の技に喝采の声を挙げる。そしてフィオリーナの顔にも笑顔が・・・。いやぁ、これですよ、これ!今回はこのシーンに尽きる。もうね、本当にこのフィオリーナの笑顔がいいんだよ。以後も様々なアニメで同様のプロット*1を目にしてきたけど、やはり「三千里」は別格だよなぁ(ちょっと欲目が入ってるかもしれないけど)。

*1:心を閉ざした女の子を、主人公が励ましたりなんかしたりして、最後に女の子の笑顔で閉め、とかそういうの。