あらいぐまラスカル第32話「わたり鳥の帰るころ」:CSキッズステーション

  野鳥たちに渡りの季節が来て、アリスの飼っていた白鳥も群れに帰すことになった。一方、カヌー用に板を曲げようとして四苦八苦するスターリングだったが、オスカーから良い事を聞く。それは樽を締める木材を利用するというアイデアで、オスカーの父親が教えてくれたのだった。
 オスカー父は性格的にあまり好きでは無いが「無教養な体罰男」という記号では無く、生きた人間としてのキャラクターが垣間見れる所が良い。今回もオスカーの「父ちゃんも子供の時カヌー作ってたんだ」の一言で、彼にも夢にあふれていた子供時代があったのだということ、そしてそれが今の様な性格になるまでどんな事があったろうなどとイロイロ想像させられる。こういう話はやっぱり富野由悠季の絵コンテ。彼がどの程度まで話作りに関わっていたかは分からないし、何より脚本の宮崎晃の功績を称えるべきだが、こういう話は富野が得意そうだから任せよう、などという割り振りがあってもおかしくないと思う。