『ネオ・アズマニア2』吾妻ひでお
今巻は「ハイパードール」「プリティギャルズ・シリーズ」「狂乱星雲記」の三本のシリーズものを中心としたセレクション。
秋田書店から出てた単行本の『ハイパードール』は持ってるので、これに収録されてた前二本のシリーズは再読ということになる。なにもかも、懐かしいなあ。どちらも軽いタッチの可愛らしいコメディ、このころの描線が一番好きかも(もうちょっと後になると、どんどん線が細くなってしまう)。
「狂乱星雲記」は初めて読むもののはずなのに、何故か「行商人」だけは見覚えがある……良く考えたら、大学のSF研で読んでたのかも知れない*1。
連載の繋がりから言うと「どーでもいんなーすぺーす」に続くシリーズのはずなんだけど、どちらかというと読後感は「るなてっく」の方に近い。と言うか、後書きを読む限りは「狂乱星雲記」こそが、この手の路線の嚆矢だったんだろう。明確なオチが無く、そこはかとない不安感に満ちていて、微妙にイヤな後味のマンガ。収録作品中では「小宇宙」と「行商人」が好きだ。
ネオ・アズマニア (2) (ハヤカワコミック文庫 (JA873))
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (15件) を見る