母をたずねて三千里「ひこう船のとぶ日」:CSファミリー劇場
高畑・宮崎作品にはやたらウマそうな料理が良く出てくる。ハイジのとろけるチーズ、アンの数々のスイーツ、カリ城のスパゲッティ、チエのホルモン焼き・・・。三千里はさすがイタリアが舞台だけあって、第一話から美味しそうな料理が何回も出てきたけど、今回のアイスクリームもすっごく美味しそう。クラッカーに乗せて食べるというのがまたイイし、例によって製造工程を丁寧に描いているのが、想像力を刺激するのだ。
冒頭、せっかくフィオリーナが誘いに来たのに、冷たく追い返すマルコ。母さん恋しさのあまり、またもやヒステリー気味だ。その後、海岸でアイス売りをするマルコだったが、フィオリーナがやってきて、すっと手伝い始める(この自然さがまた良い)。フィオリーナに詫びるマルコ。「いいの」「アルゼンチンへ行くの、羨ましかったんだ」「分かってた」・・・本当にええ娘や(つД`)
今回の話ではエミリオとマルコの友情がポイント。アイスの売上げを全部やると言ったり(この時、本当に「なんでも無いことだ」ってな感じの顔をしてるのが良いね)、港で「ジェノバとブエノスアイレスは(海を隔てた)隣町だ」と言って握手、別れを誓うシーンもまた良し。