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ロバート・C・オブライエンの原作では「ミセス・フリスビー」になっている勇敢なネズミの未亡人の名前を聞いたら、子どもたちは誤解して笑うのではないか、とディズニーから独立したアニメーター、ドン・ブルース監督は考えたに違いない。『ニムの秘密』では「ミセス・フリスビー」ではなく「ミセス・ブリスビー」になっている。ニム(NIMHは国立精神衛生研究所"National Institute of Mental Health"の略称)から逃げ出した実験用ネズミたちはミセス・ブリスビーの家のそばに住んでいるが、どうも様子がおかしい。しかし我が家と子どもたちを守ってくれるのは彼らだけなので、ミセス・ブリスビーはユーモラスなカラス(声:ドム・デルイーズ)の協力で彼らを探し出す。魔法は少々度を越しているが、ドン・ブルースが完璧でごまかしのないアニメ映画を完成させるために取ったたいへんうまい戦略といえる。忘れられがちなことだが、子ども向けの中身のない作品ばかりが並ぶ不毛ともいえるジャンルにおいて『ニムの秘密』は実に驚くべき、めったにないすばらしい作品である。(Keith Simanton, Amazon.com