日本のアニメーターが語る「ニム」

井上俊之

井上 それから、ディズニー直系で、ドン・ブルース。『ニムの秘密』は作品的にもいいよね。他にも『ドラゴンズ・レイヤー』っていうゲームがあるんだけど。アニメの完成度の高さでは、『ニム』がいちばん。ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン、ジョン・ポメリーっていう、ディズニーを辞めた3人のアニメーターが作るんだけど、その平均値の高さ。その上、ディズニー的な作画をさらに発展させて、よりリアルにしているんだ。海外の商業アニメではいちばんかな。
―― お母さんネズミが色っぽいですよね。
井上 ああ、いいよね。艶っぽさがある。フクロウの羽ばたきや、蜘蛛のリアルさも素晴らしい。ディズニーにはない、リアル志向があるんだよね。
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作画があれだけ質的に統一されている作品というのは世界に類を見ないのでは? 鳥の羽ばたきで,羽を下ろすときには空気を押すゆっくりとした感じ……,羽を上げるときにはスッとすばやく……といったことを表現していてすばらしい
googleキャッシュより

うつのみや理

動きがね、とにかく上手いんですよ。『ニムの秘密』でカラスが出てくるんだけど、手の動きはコマ送りすると、もの凄い(動きが)トンでるのね。トンでるんだけど、滑らかで上手い。
http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/04_watch/watch17_1.html

安藤雅司

7時より、試写室にて「レクチュア上映会」が行われた。講師が推薦するアニメーション作品を解説付きで見るという、研修プログラムの一環だ。第一回目の講師は安藤氏。作品は「ニムの秘密」。「千と千尋の神隠し」の作監作業で連日ハードな安藤氏だが、「ニム」高水準なアニメート技術について語る姿は生き生きとしていた。
http://www.ntv.co.jp/ghibli/diary_g/0007.html