デクスターズ・ラボ「見つめないで」「ディディの代役」:CSカートゥーン・ネットワーク

zeroset2004-09-14

 この両エピソードは、全作でも、もっとも好きな部類に入る。
 「見つめないで」はサスペンスな冒頭部分からして、快調に飛ばしてますな。その後のミュージカル・シーンは、デクスターの同様のシーンの中でも、最高のものだと思う(最近「トゥーン歌いまショー」で番組間に流れるのが嬉しい)。あの音楽に、サイケなレインボー・カラー。ゲンディやクレイグのこの手の趣味は、その後パワパフの「色がなくなっちゃった!」とかアルバム「Heroes&Villains」で、たっぷり味わうことが出来るのだが、初めて観たときは、ある種の感動すら感じた。あと、これに出てくる女の子、始めて見た時はまだパワパフを見る前だったので、あの目の大きさには驚いたものだった。
 「ディディの代役」これも大好きなエピソード。オフィスにディディを呼び、解雇を告げるデクスター。この時のもったいぶった態度がまた、いいんだよな。(どうせいつも勝手に侵入してるクセに)憤然と抗議するディディも付き合い良くて嬉しいね。その後、やっぱり寂しくなったデクスターが呼んだ時の、ディディの嬉しそうな態度ったら!「ホント?」「ホントに?」と段々顔に満面の笑みが浮かんでくるところが、いじらしいなぁ。
 ちょっと印象深いのが、代役に頼んだ女優とデクスターの会話。「これ、『デクスターズ・ラボ』って番組じゃないの?」ある意味メタフィクショナルというか、楽屋オチなギャグ。デクスターと女優が、一瞬カメラ目線になるところとか、さり気無い演出がイイ。

ビリー&マンディ「反対の日」:CSカートゥーン・ネットワーク

 なんでも反対に言う「反対の日」に、振り回されるグリムのお話。こういう、登場人物を徹底的にイジメるサディスティックな話は嫌いじゃないのだが(嫌いだったらルーニー・テューンズとか観ないし)、この話だけは、ちょっと…。なんというか、グリムのあまりの要領の悪さに、笑うと言うよりはイライラする。比べるもんじゃないことは分かってるが、それでもルーニー・テューンズの「なんのシーズン?」とかと比べてしまって、その工夫の無さにちょっとげんなりしたり。いや、「ビリー&マンディ」という作品自体は好きなんですよ、ホントに。でも、カートゥーンカートゥーンズのいくつかの作品には、たまに、悪い意味で子供騙しな所が見られることがあって、これはその一例。「カーレッジくん」とかでは、そういう不満を感じることは無いんだけどなぁ。