母をたずねて三千里 第9話「ごめんなさいおとうさん」:CSファミリー劇場

 前回、父と大喧嘩したマルコだが、今回はなんか機嫌良さそう。それもそのはず、ベッピーノの言葉を真に受けて、すぐにでもアルゼンチンに行けると思い込んでいたのだった。ここのあたりの単純さはやっぱり子供ですな。マルコと会ったときの、フィオリーナの気の毒そうな顔が、なんとも。
 結局仕事は首になるわ、ベッピーノにマルコを連れて行く甲斐性なんて無い事が明らかになるわで、散々現実の厳しさを思い知ったマルコ。家に帰った彼が見たのは、人々のために命を掛けて仕事をする父、ピエトロの姿であった・・・いやぁ、熱い!ピエトロの友達の豪快さも手伝って、父の「男」っぷりがビシビシと伝わってくる。今までピエトロの事は、ちょっと頼りなさげな面が強調されてただけに、このインパクトは強い。自分の甘さと、父を見くびっていた事への後悔の念で涙するマルコの姿もイイねぇ。ジェノバ編での白眉とも言える回なんじゃないかな。